• 2.賃貸住宅管理業法
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  • Sec.1

1賃貸住宅管理業法の概要

堀川 寿和2021/12/21 11:01

法律の目的

 「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」(以下、本章においては「賃貸住宅管理業法」又は「法」という。)は、「社会経済情勢の変化に伴い国民の生活の基盤としての賃貸住宅の役割の重要性が増大していることに鑑み、賃貸住宅の入居者の居住の安定の確保及び賃貸住宅の賃貸に係る事業の公正かつ円滑な実施を図るため、賃貸住宅管理業を営む者に係る登録制度を設け、その業務の適正な運営を確保するとともに、特定賃貸借契約の適正化のための措置等を講ずることにより、良好な居住環境を備えた賃貸住宅の安定的な確保を図り、もって国民生活の安定向上及び国民経済の発展に寄与すること」を目的としている(法1条)。

法律の構成

 賃貸住宅管理業法は、次の2つの制度によって構成される。

① 賃貸住宅管理業の登録制度
② 特定賃貸借契約の適正化を図るための措置


関連する法令等

 賃貸住宅管理業法を実施するために、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律施行令」及び「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律施行規則」(以下、本章においては「賃貸住宅管理業法施行規則」又は「規則」という。)が定められている。

 また、賃貸住宅管理業法の解釈・運用については、国土交通省が「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律の解釈・運用の考え方」(以下、本章においては「考え方」という。)を公表している。