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1測量

堀川 寿和2022/03/30 11:23

測量

 「測量」からは、例年1問出題されている。ほぼ「水準測量」から出題されている。

水準測量

(1) レベル用いる水準測量

 レベルを用いる水準測量では、レベルと2本の標尺を用いて2点間の高低差を求める。

引用:『土木施工管理技術テキスト 土木一般編(改訂第2版)』346頁(地域開発研究所、2020

 

(2) 水準測量の用語

① 後視

 後視とは、標高がわかっている点(既知点)を視準すること及びその点に立てた標尺の読取り値をいう。

 

② 前視

 

 前視とは、標高を求めようとする点(未知点)を視準すること及びその点に立てた標尺の読取り値をいう。

 

(3) 水準測量の結果の記録

 測点No.5の地盤高を求めるため、測点No.1を出発点として水準測量を行った場合の結果の記録例は、次のとおり。

測点No.

距離

(m)

後視

(m)

前視

(m)

高低差(m

備考

 

 

1

 

0.9

 

 

 

測点No.1…地盤高 9.0

 

20

 

2

1.7

2.3

 

1.4

測点No.2…地盤高 7.6

 

30

 

3

1.6

1.9

 

0.2

測点No.3…地盤高 7.4

 

20

 

4

1.3

1.1

0.5

 

測点No.4…地盤高 7.9

 

30

 

5

 

1.5

 

0.2

測点No.5…地盤高 7.7

 

 

 

 

① 高低差の求め方

 後視-前視=高低差となる。

 

② 地盤高の求め方

 例えば、測点No.1の地盤高に測点No.2の高低差を加えると、測点No.2の地盤高となる。

 

(4) 公共測量における水準測量

 公共測量で水準測量を行う場合の留意点は、次のとおりである。

① 観測は、1視準1読定とする。

② 観測は、簡易水準測量を除き、往復観測とする。

標尺は、21とし、往路と復路との観測において標尺を交換し、測点数は偶数とする。

レベルと後視または前視標尺との距離は等しくする