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■水準測量
(1) レベル用いる水準測量
レベルを用いる水準測量では、レベルと2本の標尺を用いて2点間の高低差を求める。
引用:『土木施工管理技術テキスト 土木一般編(改訂第2版)』346頁(地域開発研究所、2020)
(2) 水準測量の用語
① 後視
後視とは、標高がわかっている点(既知点)を視準すること及びその点に立てた標尺の読取り値をいう。
② 前視
前視とは、標高を求めようとする点(未知点)を視準すること及びその点に立てた標尺の読取り値をいう。
(3) 水準測量の結果の記録
測点No.5の地盤高を求めるため、測点No.1を出発点として水準測量を行った場合の結果の記録例は、次のとおり。
測点No. |
距離 (m) |
後視 (m) |
前視 (m) |
高低差(m) |
備考 |
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+ |
- |
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|||||
1 |
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0.9 |
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測点No.1…地盤高 9.0m |
|
20 |
|||||||
2 |
1.7 |
2.3 |
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1.4 |
測点No.2…地盤高 7.6m |
||
30 |
|||||||
3 |
1.6 |
1.9 |
|
0.2 |
測点No.3…地盤高 7.4m |
||
20 |
|||||||
4 |
1.3 |
1.1 |
0.5 |
|
測点No.4…地盤高 7.9m |
||
30 |
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5 |
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1.5 |
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0.2 |
測点No.5…地盤高 7.7m |
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① 高低差の求め方
後視-前視=高低差となる。
② 地盤高の求め方
例えば、測点No.1の地盤高に測点No.2の高低差を加えると、測点No.2の地盤高となる。
(4) 公共測量における水準測量
公共測量で水準測量を行う場合の留意点は、次のとおりである。
① 観測は、1視準1読定とする。 ② 観測は、簡易水準測量を除き、往復観測とする。 ③ 標尺は、2本1組とし、往路と復路との観測において標尺を交換し、測点数は偶数とする。 ④ レベルと後視または前視標尺との距離は等しくする。 |