- 労働衛生(有害業務に係るもの)
- 12.労働衛生保護具
- 労働衛生保護具
- Sec.1
1労働衛生保護具
■労働衛生保護具
労働衛生保護具として、次の種類がある。
「労働衛生保護具の種類」
保護具 |
用途分類 |
使用注意事項 |
① 防じんマスク |
呼吸用保護具 |
有害性の高い物質を取り扱う作業では、顔面とマスクの面体の高い密着性がある取換え式を選ぶ。 使い捨て式は、使用限度時間内であっても型崩れが生じたら廃棄する。 |
② 防毒マスク |
呼吸用保護具 |
面体と吸収缶で構成されている保護具である。 吸収缶の色は、 a) 有機ガスが黒色 b) 一酸化炭素が赤色 c) 硫化水素が黄色 d) アンモニアが緑色 と決められている。 使用する際には、面体との密着を保つために締めひもを耳にかけずに後頭部で固定して締める。 |
③ 送気マスク |
呼吸用保護具 |
酸欠危険時に使用する。高濃度の有毒ガス、粉じん、酸欠対策に効果がある。 |
④ 耳栓 イヤーマフ(耳覆い) |
防音保護具 |
85dB以上になると、環境改善または防音保護具の着用が必要とされる。耳栓かイヤーマフのどちらを選ぶかは、作業性質や騒音特性で決まる。 |
⑤ 保護クリーム |
|
作業中に有害物質が皮膚に付着しないように塗布をする。作業終了後に完全に洗い落とす。 |
⑥ 遮光保護具 |
眼の保護具 |
有害光線から目を保護する。 |
⑦ 防熱衣・防熱面 |
防熱用保護具 |
高温から身体を保護する。防熱衣はアルミナイズドクロス製。 |
⑧ 保護めがね |
眼の保護具 |
飛散防止や薬品の飛沫から防ぐ |
・ 「呼吸用保護具」は、ろ過式の場合、酸素濃度18%以上の場所でのみ使用し、高濃度の有毒ガスが存在する場合には自給式呼吸器を使用する。