- 労働衛生(有害業務に係るもの)
- 11.作業管理
- 作業管理
- Sec.1
1作業管理
■作業管理とは
作業管理とは、作業時間・作業量・作業方法など、労働者の作業そのものをコントロールして有害因子のばく露や業務に起因する健康障害を防止することをいう。
「作業管理」
作業管理 |
方法 |
① 手法 |
a) 労働生理学的手法 b) 人間工学的手法等 c) 生産技術的手法 |
② 内容 |
a) 作業方法の変更などにより作業負荷を下げる。 b) 姿勢などによる身体への悪影響を減少する。 c) 労働衛生保護具の適正な使用により有害物質の身体ばく露を少なくする。 |
■作業管理例
作業管理の事例として以下のような作業がある。
「作業管理事例」
作業内容 |
作業管理 |
① 引金付工具作業 |
一連続作業時間を1~2時間以下、休憩を10~15分とる。 |
② 重量物の取扱い作業 |
成人男子の取り扱う重量を55kg以下、常時扱う場合は体重の40%以下、詰込み作業では肩の高さを超えないようにする。 |
③ チェーンソー作業 |
1日2時間以内、一連続作業時間は10分以下にする。 |
④ コンベアー作業 |
身体特性・熟練度・体力に適応した速度で使用する。 |
⑤ VDT作業 |
椅子に深く腰掛けて、履物の足裏全体が床に接した姿勢をとる。 |
⑥ 放射線業務作業 |
管理区域を設定、従事者の被ばく線量を、個人被ばく線量測定器により測定する。 |
【アウトプット】
21. ダクトの形状には円形、角形などがあるが、その断面積を小さくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。
22. 囲い式グローブボックスは、囲い式建築ブース型よりも排気効果が少ない。
23. 有機溶剤業務を行う作業場所に設置した局所排気装置のフード付近の気流の風速を測定することは作業管理に該当する。