• 刑法(総論)ー6.違法論
  • 4.違法性阻却事由
  • 違法性阻却事由
  • Sec.1

1違法性阻却事由

堀川 寿和2022/02/10 10:15

違法性阻却事由

(1) 違法性阻却事由の意義

構成要件に該当する行為は原則として違法性が推定される。つまり、構成要件には違法性推定機能がある。しかし、法秩序全体の見地から判断して、例外的に違法ではないとされる場合がある。このような例外的な場合を、「違法性阻却事由」という。

 

(2) 違法性阻却事由の種類

刑法の条文で定められている違法性阻却事由には、「法令による行為(刑法35条前段)」「正当業務行為(刑法35条後段)」「正当防衛(刑法36条)」「緊急避難(刑法37条)」がある。