• 不動産登記法ー4.抵当権に関する登記
  • 2.共同抵当
  • 共同抵当
  • Sec.1

1共同抵当

堀川 寿和2022/01/13 11:54

共同抵当の意義

 共同抵当とは、同一の債権の担保として数個の不動産の上に設定された抵当権をいう。

 数個の不動産を目的として抵当権を設定することによって、債権者(抵当権者)はより確実に債権を回収できることになる。



共同抵当の成立

 同一の債権を担保するため、数個の不動産を目的として抵当権が設定されたときは、当然に抵当権は共同抵当ということになる。 cf 根抵当権

共同抵当の目的物

 不動産(土地・建物)、地上権・永小作権・採石権の他、法律上不動産とみなされるもの(立木法による立木、工場財団など=みなし不動産)を共同抵当とすることができる。つまり、土地と立木とを共同抵当としたり、土地と工場財団を共同抵当とすることもできる。

 しかし、不動産と登記船舶とを共同抵当とすることはできない。船舶はみなし不動産とされないからである。また自動車や鉄道財団も不動産とみなされず、不動産と共同抵当とすることはできない。