• 不動産登記法ー1.不動産登記法の全体構造
  • 1.不動産登記制度
  • 不動産登記制度
  • Sec.1

1不動産登記制度

堀川 寿和2022/01/11 09:12

不動産登記の意義

 不動産登記とは、不動産の表示(物理的現況)や不動産に関する権利を、登記簿という公の帳簿(国の管理するコンピュータ)に記録することである。記録することのほか、記録そのものを「登記」と呼ぶこともある。

不動産登記制度の趣旨

 登記簿に、不動産(土地・建物)についての物理的な現況と権利関係とを記録し、これを一般に公開することによって、土地・建物の現況、所有関係、それに対する制限(例えば差押え等)、及びその内容までが把握でき、不動産取引の安全に資することがでぎる。

不動産登記制度の目的(不動産登記法1条)

 この法律は、不動産の表示及び不動産に関する権利を公示するための登記に関する制度について定めることにより、国民の権利の保全を図り、もって取引の安全と円滑に資することを目的とする。(不動産登記法1条、以下不登法という。)