(1) 財源と経費

① 財源

 地方財政における財源は、大きく区分すると、一般財源と特定財源に区分することができ、地方税や地方交付税等が一般財源にあたり、地方債等が特定財源にあたる。

② 経費

 地方財政における経費は、大きく区分すると、義務的経費、投資的経費、その他の経費に区分することができる。

義務的経費としては、人件費、扶助費、公債費が挙げられる。

投資的経費は、社会資本を整備するために必要な経費であり、普通建設事業費、災害復旧事業費、失業対策事業費が挙げられる。

(2) 地方財政にかかわる指標

① 経常収支比率

地方税等の使途が特定されていない、毎年度経常的に収入される財源のうち、人件費、公債費等、毎年度経常的に支出される経常的経費に充当されたものが占める割合のことをいい、比率が高いと、財政の硬直化が進行していることになる。

② 起債制限比率

地方税等の使途が特定されていない、毎年度経常的に収入される財源のうち、公債費に充当されたものが占める割合の過去3年間の平均値のことをいう。

③ 財政力指数

基準財政収入額を基準財政需要額で除した数値の過去3年間の平均値のことをいい、地方公共団体の財政力を示す指数である。