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■コンクリートー1
(1) コンクリート
コンクリートとは、セメント、水、細骨材、粗骨材及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし、これらを練混ぜその他の方法によって混合したもの、または硬化させたものをいう。
引用:日本建設情報センター編『1級土木施工管理技士 講義要点テキスト(平成29年度版)』45頁(日本建設情報センター、2017)
(2) フレッシュコンクリート
フレッシュコンクリートとは、まだ固まらない状態のコンクリートをいう。
① フレッシュコンクリートに関する用語
(a) スランプ
スランプとは、フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標の1つで、スランプコーンを引き上げた直後に測った頂部からの下がりで表す。
なお、スランプ試験については、後述する。
引用:日本建設情報センター編『1級土木施工管理技士 講義要点テキスト(平成29年度版)』56頁(日本建設情報センター、2017)
(b) ブリーディング
ブリーディングとは、フレッシュコンクリートにおいて、固体材料の沈降または分離によって、練混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象をいう。
なお、コンクリートの打込み後、ブリーディングに伴い、内部の微細な粒子が浮上し、コンクリート表面に形成するぜい弱な物質の層を、レイタンスという。
引用:『土木施工管理技術テキスト 土木一般編(改訂第2版)』206頁(地域開発研究所、2020)
(c) コンシステンシー
コンシステンシーとは、主として水量の多少によって左右されるフレッシュコンクリートの変形又は流動に対する抵抗性をいう。コンシステンシーが大きくなると、変形又は流動しにくくなる。コンシステンシーは、スランプ試験で測定することができる。
(d) ワーカビリティー
ワーカビリティーとは、材料分離を生じることなく、運搬、打込み、締固め、仕上げ等の作業の容易さ〔しやすさ〕の程度を表すフレッシュコンクリートの性質をいう。
(e) 材料分離抵抗性
材料分離抵抗性とは、コンクリート中の材料が分離することに対する抵抗性である。
(f) ポンパビリティー(圧送性)
ポンパビリティー(圧送性)とは、コンクリートポンプによって、フレッシュコンクリートを圧送するときの圧送のしやすさをいう。
(g) フィニッシャビリティー
フィニッシャビリティーとは、コンクリートの仕上げの容易さをいう。