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1局所排気装置

N222022/03/23 11:56

局所排気装置

局所排気装置とは、フードから吸い出した有害物質を、ダクトで配送し、ファン(排風機)で排気する換気装置のことである。有害物質の種類によっては排風機の前に空気清浄装置を設置する。

局所排気装置を設置する場合には排気量に見合った給気経路の確保が必要となり、空気清浄器を設置する排風機は、清浄化したあとの空気が通る位置に設置をする。

ダクト

ダクト(送管)には円形と角形の断面があるが、設計する際にはダクト断面が細すぎると圧力損失が増大し、逆に断面が太すぎると搬送速度が不足するので、考慮しながら設計をする必要がある。

フード

 フードには以下の2種類がある。

 

「フードの種類」

フード

種類

詳細

囲い式

カバー型

有害物質の発生源を覆うタイプのものであり、排気効果が大きい。

グローブボックス型

両手を差し込む穴以外は覆われていない

ドラフトチャンバー型

作業面を除いて周りが覆われている

建築ブース型

作業面を除いて周りが覆われている

外付け式

長方形型

側方吸引型、上方吸引型

円形型

側方吸引型、上方吸引型

スロット型

側方吸引型

ルーバー型

側方吸引型

グリッド型

下方吸引型

③レシーバー式

キャノピー型

発生源の熱による上昇気流を利用

グラインダー型

発生源からの有害物質の飛散を利用

外付け式フードの、上方吸引型は一般的に側方吸引型や下方吸引型よりも吸引効果が小さい。

レシーバー式フードは、吸引をするのではなく、有害物質の飛散方向にフードを設置することで飛来有害物質を捕捉するタイプのものである。

フード開口部の周囲にフランジという縁を設けると、気流の整流が増して少ない排気量で所要の効果をあげることができる。