- 労働衛生(有害業務に係るもの)
- 9.作業環境測定と評価、改善
- 作業環境測定と評価、改善
- Sec.1
1作業環境測定と評価、改善
■作業環境測定
労働者が働く場所の環境について以下のような評価を行う。
「作業環境測定用語」
用語 |
内容 |
① 作業環境 |
労働者が働く場所の環境のこと |
② 作業環境管理 |
労働者の職業性疾病や健康被害を未然に防ぐ対策 |
③ 作業環境測定 |
厚生労働省が定める「作業環境測定基準」および「作業環境評価基準」に基づいて、作業環境中に有害因子がどの程度存在しているかを測定 |
④ 管理濃度 |
物質ごとに設定された濃度で、管理区分を決定するための指標となる。「作業環境評価基準」に定められている。 あくまでも評価のための指標であって、有害物質ばく露限界を示すものではない。 |
■A測定とB測定
作業環境の測定にはA測定とB測定という2種類がある。
「A測定とB測定」
測定方法 |
内容 |
① 単位作業場所 |
作業場区域のうち、作業環境測定のための必要な区域 |
② A測定 |
作業場所全体の有害物質濃度の平均的な分布を知るための測定で、第一評価値と第二評価値の計算を行う。 一般的には単位作業場床面に6m以下の等間隔で引いた縦横の測定点を選んで測定を行う。 |
③ B測定 |
発生源に隣接した位置で、有害物質発生源の近接した作業場所で、気中濃度の最高濃度を知るための測定で、A測定を補完するもの。 |
・ 「第一評価値」とは、測定点の作業時間における有害物質濃度のうち、高濃度側から5%に相当する濃度の推定値をいう。
・ 「第二評価値」とは、A測定における有害物質の平均値の推定値をいう。
・ B測定はA測定が不十分である時に実施する。
(ゴロとして、「A平均 B最高」(えへ、ぶさいく)