• 刑法(各論)ー1.刑法各論の意義
  • 2.犯罪の分類
  • 犯罪の分類
  • Sec.1

1犯罪の分類

堀川 寿和2022/02/10 11:33

犯罪の分類

刑法犯は通常、その保護法益によって分類される。現在では、次のとおり「国家的法益」「社会的法益」「個人的法益」分類する三分説が採用されている。

 

国家的法益に対する罪

国家の存立を害する罪

内乱罪・外患罪

国家の作用に対する罪

公務執行妨害罪、逃走罪、犯人蔵匿罪、証拠隠滅罪、偽証罪、虚偽告訴罪、賄胳罪等

外国に対する罪

私戦予備陰謀罪等

社会的法益対する罪

公共の平穏に対する罪

騒乱罪、放火罪、往来妨害罪等

公共の信用に対する罪

通貨偽造罪、有価証券偽造罪、

文書偽造罪、印章偽造罪等

公衆の健康に対する罪

浄水汚染罪、水道汚染罪等

風俗に対する罪

わいせつ罪、重婚罪、賭博罪等

個人的法益対する罪

生命・身体に対する罪

殺人罪、傷害罪等

自由に対する罪

脅迫罪、逮捕監禁罪、略取誘拐罪等

私生活の平穏に対する罪

住居侵入罪、不退去罪等

名誉・信用に対する罪

名誉毀損罪、侮辱罪、信用毀損 罪等

財産に対する罪

窃盗罪、強盗罪、詐欺罪、恐喝罪、横領罪、背任罪等