- 刑法(総論)ー7.責任論
- 8.期待可能性
- 期待可能性
- Sec.1
1期待可能性
■期待可能性
(1) 意義
期待可能性とは、行為当時の具体的事情のもとで、行為者に対し適法行為を期待することができることをいう。
(2) 期待可能性の理論
このような適法行為を期待できないような場合には、責任を問うことができないのが、期待可能性の理論である。
(3) 効果
適法行為を期待できないような場合は、行為者が構成要件に該当する違法な行為をしたとしても、非難することができず、行為者の責任は阻却される。