- 民事保全法ー5.保全執行に関する手続
- 3.仮差押えの執行の効力
- 仮差押えの執行の効力
- Sec.1
1仮差押えの執行の効力
■仮差押えの執行の効力
仮差押えの執行によって債務者は目的財産についての処分が禁止され、これに反する債務者の処分行為は、当事者間では有効だが、仮差押債権者に対抗することができない(相対的無効)。
ここでいう処分とは、譲渡が典型であるが、担保権の設定や用益権の設定も含まれる。
(パターン1)
【甲区】
1 |
所有権保存
|
所有者 B |
2 |
仮差押え
|
債権者 A ① |
3 |
所有権移転
|
所有者 C ② |
(パターン2)
【甲区】
1 |
所有権保存
|
所有者 B |
2 |
仮差押え
|
債権者 A ① |
【乙区】
1 |
抵当権設定
|
抵当者 C ② |
(パターン3)
【甲区】
1 |
所有権保存
|
所有者 B |
2 |
仮差押え
|
債権者 A ① |
【乙区】
1 |
地上権設定
|
地上権者D ② |